全員営業のポイント 143話
長儲けする会社の営業差別化
コンサルタント業に携わり、すでに18年目に突入しました。
いまだに、経営者および経営幹部から出てくるフレーズがあります。
「うちの営業は特殊なので・・・」
反発も覚悟して、申し上げれば、この言葉は、一部は真実であり、
多くは間違っています。
うちの営業は特殊なのでといったところで、例えば、5~6社を
多角化経営している経営者から見れば、その人が関わっている
業種・会社の内側から見た世界でしかありません。
それ以前に、営業など、究極は、売上があがるか、利益がでるかです。
経営者にとっては、プロセスなど所詮、結果が出なければ、
言い訳としか思われないのです。
ゆえに、創業者感覚が高い人ほど、口では我が社の営業は特殊と
口では言っても、本音は、そんなことはどうだっていい。
とにかく業績がよくなる糸口を知りたいというのが本音では
ないでしょうか?
仮に、7割の可能性があるなら、いやあるいは5割以上が
見込めるなら、内容次第では賭けてみるのもおもしろいと
考えるのが、創業者であり、真の経営者感覚です。
真の経営者ほど、暗黙知が多いので、言葉や文章にするのは
不得手な場合もありますが、いわゆる独特の感に優れています。
なので、次のことをいえば、感覚として理解していただける
のではないでしょうか…。
『どんな業種であれ、簡単な営業などありえない。
しかし、その簡単でないことができる方法論を見つける
ことこそが、真の営業差別化につながる。』
ちなみに、拙著、「中小企業のための全員営業のやり方」の
どこを探しても、営業が簡単だなど一言も書いていません。
過去、全員営業では、95%の確率で業績があがったと記すのみです
さて、あなたの会社では、営業で難しい所を単に難しいと
とらえているだけでしょうか?
あるいは、難しい所に挑むことで、見えてくることこそが
競合がやりたくてもできない競争力の源泉だと知って、
挑戦し続けているでしょうか?
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