全員営業のポイント 166話 長儲けする会社の想定外
先日お会いした経営者から、こんな質問がありました。
「なかなか、会社経営で悩みがつきません」
お話を聴くと、どうやら営業計画通りに数字が
上がらない時があるとか、予定していた契約等が
流れたといったことのようです。
営業の施策で5つ考えたことが、5つとも思い通りに
進むということは、残念ながらまずありません。
しかし、長儲けるする会社は、最終的には、帳尻を
あわせてきます。
そして多少の違いや時期のずれはあれど、5つ考えた
うち、3つ~4つは実現していきます。
・自社内で思い通りにいかないこと…
・相手の都合で予定通りに進まない…
・突発的なことが発生し状況が変わる…
経営状況が厳しい会社は、こういうことは自分達に
だけ起こっていると思いがちですが、儲かってる会社
や経営が順調な会社にも普通に起こっています。
ただ、対処の仕方に違いがあるのです。
なんでもかんでも、プラス思考にとるのは、私は
疑問を持っていますが、起こった事実をとやかく
いっても、何一つ状況が好転しません。
ゆえに、長儲けする会社は、その状況をどう活かし
つつ進めるか、あるいは軌道修正するか、時には、
法的措置などもとりつつ、前に進めようと試みます。
また、その決断もぐずぐずとしたり、いつもの会議で
検討などといったことは、時と場合によってはしません。
即断即決が必要と判断すれば、社長決裁でさっさと
想定外の状況そのものに手をくわえます。
一方、残念な会社は、想定外の原因を細かく検証したり、
ひどい場合は、関係者の総員一致の回答が出るまで、
時を費やしてしまいます。
そもそも第三者に関わる想定外のことなど、検証
しようにも、相手にも状況が判らなかったり、もし
相手が腹に一物持ってるならば、時間の無駄だったり、
余計にこじれることすらあります。
一緒に生活している運命共同体の家族でさえ、
思う通りに動いてくれないのです。まして、
仕事関係者は利害関係のある第三者なので、
家族以上に想定外が発生するのが当然です。
はたまた、天候や為替や政策にいたっては、
中小企業1社がどうあがいても太刀打ちできません。
取引先の○○が予定通りに動かないからとか、
社員の△△が目標達成しないからという想定外が
1つ起こった程度で、会社の業績も経営者も心を
折られてはいけません。
長儲けする会社は、そんな時に四苦八苦して見つけた
新たな取引先の方が、結果的に以前より優良だったり、
社員一人をテコ入れするより、そんな社員でも業績が
上がるよう会社や部門全体を底上げするといった
対応をとることで、結果的に帳尻を合わせるのです。
「想定外」は、どの会社にも起こっています。
業績や状況の違いを生む最大の要因は、自社がすぐ
にでも出来ることに注力し、新たな策を講じるか、或いは
少しでも良い方向に素早く舵をきれるかにこそあるのです。
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