◆全員営業のポイント 第237話『社員を大切に思う会社が、この月曜日にやったこと』
「先週末から月曜にかけて、急に寒くなって…」
日本全体の何割かの会社が、この月曜日の朝礼で話されたことでしょう。
昨日訪問した指導先は、折角なので朝礼から参加しましたが、ご多分にもれず、社長から天候の話題が出ました。素晴らしいと感じたのは次の一言でした。
「雪も降っているので営業の外回りでは、いつも以上に安全運転を心がけてください。通勤の行き帰りでも気を付けるように…」
営業現場や社員のことを本当に思っている会社では、こういうさりげない気遣いが端々に現れてくるものです。
社員から信頼されるかは、会社が有名か大きいかは全く関係ありません。
会社が、社員から信頼される最大の要因は、日本企業においては、誠実かどうか、別の表現でいえば言行一致かどうかだと考えています。
もし、御社が本当に社員を大切と思っているのであれば、常日頃、それをどう言動や施策や仕組みで表現しているでしょうか?
会社の現場は、経営者の鏡のような存在です。
本当に大切にしている対象であれば、変化が生じれば特に、配慮や意識をして、必ず形に表れてきます。
それが全くないとすれば無関心な証拠ですし、気遣いする必要性を感じないと
すれば、そこまでの大切さということです。
例えば、雪が降ってきたときに御社では、どんな声掛けがされましたか?
「営業出るときは、運転に気を付けてね」
「雪に負けずに、営業がんばりましょう」
「(仕事の結果しか興味なく、声掛けなし)」
今回のコラムでは、分かり易い参考例として天候をテーマに話ましたが、会社によっては冬の到来どころか、すでに氷河期のごとく業界全体の変化や営業の見直し等に迫られているかもしれません。
そういう正念場の時にこそ、常日頃、どう社員と接してきたか、大切にしてきたかが問われ、現場を変革する原動力の分かれ目になるのです。
信頼関係は一朝一夕にはできません。積み重ねで成り立っています。
さて、御社では、常日頃、どんな積み重ねを行っているでしょうか?
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