今週の全員営業(R)のポイント 第9話: 流行る蕎麦屋と儲かる会社!
早や一週間、5月連休みなさんはいかがお過ごしでしたか?
帰省やドライブ中に、次のような看板・メニューの店を
見たことがありませんか?
レストラン…刺身、カレー、うどん、ラーメン、天ぷら、
焼きそば、おでん、定食もありますetc
いったい何屋さんなのでしょうか?
本日は、流行る蕎麦屋と儲かる会社というテーマで
全員営業(R)のポイントをお話します。
私の郷里に、蕎麦屋と言えば、50年以上に渡り、
その名前が必ず一番に出るほど有名なお店があります。
しかし・・・
いまだに、そのお店では、ざる蕎麦と年越し蕎麦しか
食べたことがありません。
メニューもいたってシンプルです。
なぜ、そういうことができるか?
それは、ざる蕎麦一本でお客様が呼べるからです!
お客様は、その店には、ざる蕎麦を食べに来ます。
お店は、仕込みも楽で、材料ロスもないと、双方に
メリットがあります。
しかし、別の蕎麦屋があったとします。“本業のそば”だけで
お客様が呼べない場合は、どうなるでしょう?。
たいてい月日を追うごとに、刺身・カレーやトッピングなど
数々の種類が増えていきます。
いろんなお客様のニーズに対応したサービスを提供していると
いえば聞こえはいいですが、要は、うちのお店の売りはこれです。
これ一本で勝負できます、といえるだけのものが無いのです。
営業も同じです。儲かる会社は、何屋であるかが明確です。
そうであって初めて、○○で困ったから、○○会社に連絡しようと
普段はその会社や営業マンのことを忘れているお客様が一番に
思いうかべてくれるようになります。
また、長く流行る蕎麦屋は、メニュー(会社案内、商品案内)も
シンプルです。20も30も品書きに載っていません。
1枚のメニューで表面が蕎麦、裏面が飲み物だけだったりします。
業種にもよりますが、生活用品やオフィス用具などを除けば、
特に新規のお客様の購入は、1~2商品になるケースがほとんどです。
だから、できる営業マンは、お客様に幾つも商品や企画を説明しません。
あれもこれもといったところで、かえってお客様は迷うだけです。
なぜ、あれもこれも商品説明をすることになるかというと、
営業マンが、お客様のニーズを絞りきれていないか、
提供する商品の選択に自信が持てないからです。
もちろん、会社の規模が大きい場合は、複数事業や複数商品を
手がける傾向があるので、なんでもかんでも、絞らないと
いけないということでは決してありません。
ただ、経営戦略と企業規模の関係性を、飲食で例えるとすれば、
大企業・ファミレスと中小企業・蕎麦屋になるでしょう。
特に、100人迄の企業であれば、お客様が一見して『あの会社は何屋!、
得意なこと、自信がある商品・サービスはこれ!』と明確なほうが、
営業力とお客様からの信頼が増すことは間違いないと言えます。
さて、あなたの会社は、今、どんな蕎麦屋さんになっていますか?