全員営業のポイント 第69話『(閑話休題)経営者と管理職の相違点』
(閑話休題)
経営者になるのに必要なことはありますか?
コンサル現場というより、普段出会う
人から、よく聞かれる質問です。
極論ですが、実際のところ、正社員に
なる方が社長になるよりも難しいです。
なぜなら、正社員になるには面接や
試験がありますが、社長になるには、
必要ないからです。
「俺は、社長だ」と言って、名刺を
作れば、即座に社長の出来上がりです。
但し、経営者になるのは、一筋縄では
いきません。
お客様を継続して見つけないといけ
ませんし、資金繰りや商品の仕入や
社内の揉め事にも対応する必要が
あります。
時には、一度に複数かつ違う種類の
物事を同時並行で処理して、すべて
こなさなくてはいけません。
また、自社は、土日が休みかもしれ
ませんが、競合は、日曜だけ休みで
あと1日はシフト休日かもしれません。
そうなると、土日だって気が休まりは
しないものです。
しかし、大変なことばかりとは限りません。
週休2日の会社であれば、管理職や
正社員の1年間の実働時間は、
240日×10時間≒2,400時間。
もし、経営者が片時も会社のことを
忘れず1年中、考え続けたとすれば
365日×16時間≒5,840時間
これが5年の間続くとすれば、
片や 12,000時間<一方 29,200時間
(29,200-12,000)÷2,400/年≒7.2年
つまり、経営者が真剣に会社経営を
考え、文字通り頭の片隅で四六時中
想い続けているとすれば、5~6年
の業界経験であれば、たちまち凌駕
することも可能と言えるのです。
経営者になるのに、必要かつ絶対的
な適性や能力があるのかについては
私はわかりません。
しかし、ただ一つだけ言えることが
あります。
素質や能力や天運に、圧倒的な差
がないならば、仕事への真摯さと
かける労力(絶対時間×継続性)が
多い方が、最後は勝つということです。
そして、稀に、1年中とは言わずとも
休日でも、会社や仕事や商品のことを
考えて研鑽を続ける人が出てくる事が
あります。
私には、そういう人こそが、将来の
優秀な管理職や役員候補の芽がある
人材といえる気がしてなりません。
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