全員営業のポイント 第76話『 営業組織を作り、動かす要諦 』

140930組織を作り、動かす要諦

経営者や営業部門のトップであれば、
誰もが、自分の考え方や発想に共感
する社員や、意を察して動いてくれる
部下で周りを固めたいと思うものです。

同じ能力の会社同士であれば、意識が
統一された社員が集まる方が強くなる
ため、その考えるのも当然です。

社員が、自分の訓示や会議の発言に
大きくうなづき、即座に行動するのを
見るのと、組織を束ねるものとしては
最高の満足感と言えるかもしれません。

しかし、一見問題がなく見える、この
ような営業組織の現場も、そのことが
正しいという固定観念に囚われすぎる
と、状況によっては、マイナスに作用
することがあります。

 

営業スタッフは、経営者の自分のいう
ことをよく聞くのにも関わらず、売上は
今ひとつということはありませんか?

 

会社や組織のトップを疑うことなく、
共感する、判断するということは、
一方で、発想も思考を委ねていると
とらえる事もできます。

同じ考え方や志向性の営業スタッフ
ばかりが集まる会社だと、どうしても
物事への対処や発想も固定化する傾向
があります。

つまり、画期的な提案や、状況を打開
するような方策は、同質のメンバーで
構成される集団になるほど、生まれに
くくなるのです。

 

日本の城の天守閣は、左右対称のもの
も多く見栄えも良いのに、石垣だけは、
どの城も、見栄えが悪いにも関わらず、
大小様々な石でできているのは、理由
があります。

一つは、石は自然のものなので、本来、
同じ形が2つとなく、その特長をいか
して組み合わせる方が、効率的
建築できること。

もう一つは、仮に見栄えは悪くとも、
結果として、その方が強度も強く、
長持ちするからです。

 

じゃあ、経営者やトップに反論する
人や相性が合わないメンバーも必要
なのかというと、決してそうではありません。

たいていの場合は、価値観が合う者
同士で仕事する方が、業績も雰囲気
も良くなるのが当たり前です。

ただ、新たな発想や今までと違う提案
が欲しいという時くらいは、ほんの少し
視点を変えてみてはいかが、かと言い
たいのです。

数十人規模の会社であれば、工夫さえ
すれば、今のままでも大きさの違う
石垣の石を十分集めることができます。

例えば、集まる人を変えてみる、
座る席の場所を変えてみる、会議の
ルールを変える等…。

磨き方次第で、石が玉に変化すること
があるのと同じです。

どの石を、どのように磨くか?!
そして、どう輝かせるか?

その環境作りは、経営者のあなたが
すべて決めようと思えば決められる
ことと言えるのです。

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