全員営業のポイント 第89話『 新年の営業初日 』
★新春のお喜びを申し上げます。
本年も、中小企業オーナー経営者に役立つ経営の
ヒントをお伝えしてまいります。よろしくお願いします。
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経営者は、最大9日もあった年末年始に考えを巡らせ
『今年こそ、これをやろう!』、『年末年始の休日分を
どう取り戻そうか♪』とヤル気満々かもしれません。
しかし、会社全体で視れば、様々な方がいます。
どんな会社でも、社員の中には、正月による生活時間
のズレや飲みすぎ・カゼ等で、体調や気分が今ひとつ
という方が一定割合はいるものです。
良い悪いではなく、そう考える方が人間の本性から
しても自然ですし、経営者としても無用なストレスを
感じなくて済みます。
そうしないと、逆説的に、経営者の一定数は、朝いちに
一部の社員の表情を見て、反射的に、体調や元気の点を
社員全体の前でとがめてしまいます。
すると、せっかくの新年の清涼な場の空気をよどませる
だけでなく、快調な人のエネルギーまで下げてしまうかも
しれません。
しかし、必ずしもそれは下策とまでは言い切れません。
なぜなら、仮に場の空気を多少まずくしても、何もしない
より、余程マシだからです。
一番やってはいけないのは、貴重な機会となる新年最初
に朝礼や全体へ訓示がない、淡々とした新年のスタートです。
新年しょっぱなの日をどう過ごすか、特に朝いちを
どうするかは、営業組織や会社全体が、初日から
営業稼働日として動くか、初日は最後まで正月気分
が抜けずアイドリング(=試運転)となるかを決めます。
結果として、ただでさえ営業稼働日が少ない1月の
売上数字を左右しかねません。
一つヒントを記載します。
改めて、1月の営業稼動日を考えてみましょう。
1/5から実働としても、営業稼動日は・・・
31日-(年始4日+土日祝8日)=19日
通常月であれば、30日-土日8日=22日
であり、稼働日が約10%少ない状況です。
要は、通常月と同じような動きであれば、
売上も約10%少なくなるのが自然です。
日本全体が休みだから仕方ないじゃないかと
経営者が叫んでも、売上が無ければ、会社の
利益も、社員の給料も出ないことに変わりは
ありません。
休みが多くても利益があがるのは、極論すると
銀行や保険会社くらいです。それ以外は、
正月三が日のリカバリーショットを打つ必要
があるのです。
そのリカバリーショットとは、経営者が新年初日に
会社全体へ、また営業組織へ、どんな働きかけを
するかが大きく影響します。
・新年初日の会社や、営業組織に求めることは?
・社員が理解しやすい内容や表現は?
・声を荒げず、冗舌でもなく伝えるには? 等々
さて、あなたは、経営者として、新年初日を会社で
迎える準備は、整っていますでしょうか?
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