全員営業のポイント 137話
長儲けする会社の新たな取り組み
先日ある経営者から相談を受けました。
「とある会社から一緒にあることをやらないかという
話があったのだが、1ヶ月の間に打合せの予定が
2転3転したかと思うと、とうとう状況が変わったとかで、
保留にしてほしいと言われているのだが…」
会社 対 会社で最も重要なことは、「信用」なのに
それを、その様に扱う相手ならば、却って、一緒に
やる前で良かったかもしれませんよ…とお答えしました。
新しい事業がうまくいくのは、「千に三つ」と言われる
ことがあります。
本当に千回挑戦したなら、もう少し確率が上がるだろう
と考えますが、中小企業には新規事業や新しい施策を、
千回も試せるほどの余裕も猶予もありません。
ゆえに、そういう話が、他者からであっても舞い込んで
くるのは、ある意味、チャンスかキッカケともいえます。
このような時に、事業戦略上、意識しないといけない
ことが2つあります。
1つは、それが本業に関係するものなのかということです。
これは考えるまでもなく判ることです。
ただし、もう一つは、意識していないと見過ごしてしまい
かねません。
それは、相手があろうがなかろうが、そもそも自社だけ
でも、やろうと思うようなことなのかということです。
今回コラムの冒頭のように、ここまで失礼な話は珍しい
にしても、言いだしっぺが途中でケツをまくって逃げる
というのは考えられることです
しかし、本来、自社の事業構想上にあることならば、
他でもっと良いパートナーを見つけるか、別の方策を
考えれば済む話です。
一番の悪手は、自社がやろうと思っていることである
のに、少々ケチがついたからといって、様子をみている
間に機を逸したり、立ち消えになってしまうことです。
中小企業は、報道に出てくる様な大企業と違って、目の
つけどころが鋭かろうが、濁っていようが、誰も助けて
はくれませんし、背中を押してもくれません。
多少の向かい傷は受けることを覚悟し、許容できる
リスクの範囲と退き時をわきまえながら、「千に三つ」
とは言わずとも、「ストライクが出るまで、ボール玉
3つまではOK」くらいの心積もりを、どこかで持って
おくことが重要です。
もし、それがなく、最初から最後まで、失敗もトラブル
もなく順調にいかないと気がすまないならば、新しい
挑戦で、5億・10億単位の事業の柱は、育つどころか、
動き出しさえしないことすらあるのです。
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