◆全員営業のポイント 第211話 『変革期に強い会社の共通項』
最近の世相を観るにつけ、単にビジネス市場に留まらず、日本という国の状況そのものが変革期を迎えているのを実感します。
観測史上初とか、〇〇は想定外というのは、耳にタコができ、さらに小ダコができて聞き飽きるほどです。
こんな時は、ある名言をふと思い出します。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ(by 独の宰相ビスマルク)」
いま会社の舵取りに当っている経営者は、過去経験したことのない状況や課題に直面する確率が高くなっています。
そういう時に、自社の経験内だけで判断したり、競合の動きをマネるだけでは、後手を打つだけでなく、舵取り自体の誤りが生じるかもしれません。
そもそも過去の延長線上の営業テコ入れでは上手くいかないからこそ、現在苦しんでいるのであり、仮に業界トップの企業がやっているからといって、5年先に通用している保証はどこにもありません。
(本日の趣旨は、冒頭の名言に敬意を表し、直接のビジネス現場ではなく、歴史読み物調のたとえ話で、お伝えしたいと思います)
かつて、ある人が、時代の変革期を迎え、新たな時代の到来を予感し、語学の習得のため、寝る間も惜しんで必死に勉学しました。
おかげで、その語学においては有名になり、東京に拠点を移し、その語学を使えそうな場所にいってみたところ、話が通じないどころか、単語一つわからない状況に目眩(めまい)がするほどのショックを受けました。
その後、ほぼ独学で一から新しい語学に取り組んだ結果、没後100年経っても日本経済に影響を与え続けています。
そのある人とは、若き日の蘭学を学んだ福沢諭吉であり、横浜を訪れた際、看板一つ読めなかったことから、過去の成功事例を捨て去り、いちはやく英語という新たな営業の武器(≒自分の価値アピール)を身につけたことにより、大きな業績を残しました。
当時、横浜を訪れた人は、何万人もいたでしょう。しかし、次の時代の到来を予感するに留まらず、実際にそこに向けて動いた人は驚くほど少なかったのです。その原因は、慣習や立場にとらわれず進取の精神があったかどうかです。(人によっては文字通り命がけの覚悟が必要だったのも影響していますが…)
この事例は、変革期の会社経営にとって2つの示唆を含んでいます。
1.大きな変革期には、先達や成功者を探しても誰もいない事がある。
2.熟慮は時に必要だが、動きを変えないと現実は何も変わらない。
とはいえ、変革の度合いは業種や会社の状況によりけりでしょう…では、最終決定したことへの動きのスピードはいかがですか?
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